かげふみ(影踏み)の遊び方|ルール・鬼の決め方から終わり方まで

夕方の公園で長い影と遊ぶ子どもたち 体を使う

夕方の長い影を追いかけるだけで、子どもは夢中になります。
かげふみは、道具がなくてもすぐに始められる、やさしく楽しい昔遊びです。

外に出て太陽の光があれば、すぐに始められるのが「かげふみ」です。
鬼ごっこに少し似ていますが、体ではなく「影」を追いかけるところが、この遊びのおもしろいところです。

ルールはとてもシンプルで、はじめての子どもでもすぐに楽しめます。
この記事では、かげふみの遊び方やルール、鬼の決め方、安全に遊ぶコツまで、やさしくわかりやすく紹介します。

かげふみ(影踏み)の遊び方|ルール・鬼の決め方から終わり方まで

かげふみは、昔から親しまれてきた体を使う昔遊びのひとつです。
走ったり止まったりしながら、相手の影をねらって遊ぶので、外遊びが好きな子にはぴったりです。

しかも、ボールや道具がいらないので、公園や広場に行けばすぐに始められます。
お金もかからず、人数が増えるほどにぎやかになりやすいのも、昔遊びらしいよさですね。

ただし、かげふみは夢中になると前をよく見ずに走ってしまうことがあります。
そのため、子どもに教えるときは、遊び方だけでなく、安全に遊ぶための約束も一緒に伝えることが大切です。

この記事では、かげふみの意味、基本ルール、鬼の決め方、遊び方の手順、終わり方まで、はじめてでもわかるように順番に説明します。
保護者の方やおじいちゃん、おばあちゃんが子どもに教えやすいように、やさしい言葉でまとめました。

影踏み(かげふみ)とは?意味と昔遊びとしての特徴

影を踏もうとする自然な外遊びの場面

かげふみとは、その名前の通り、相手の「影」を踏んで遊ぶ昔遊びです。
鬼になった人が、ほかの人の体ではなく、地面にできた影をねらうのが大きな特徴です。

鬼ごっこに少し似ていますが、ただ追いかけるだけではありません。
「影はどこにできているかな。」「今なら踏めそうかな。」と考えながら動くので、見る力や反応する力も自然と使います。

特に夕方は影が長くなるため、遊びやすくなります。
短い影よりも見つけやすく、踏みやすいので、かげふみらしいおもしろさを感じやすい時間です。

昔遊びとしてのかげふみのよさは、まず準備がほとんどいらないことです。
天気がよくて、地面に影ができる場所さえあれば始められます。

次に、少人数でも大人数でも遊びやすいところです。
二人でも遊べますし、三人、四人と増えると、だれの影をねらうかで場が盛り上がります。

また、相手の体に強くさわる必要がないので、普通の鬼ごっこよりもやわらかい雰囲気で遊べる場合があります。
もちろん、走り回る遊びなので注意は必要ですが、ルールを整えれば、親子やきょうだいでも楽しみやすい遊びです。

影踏みの由来については、はっきりした始まりが一つに決まっているとは言い切れません。
昔から各地で自然に親しまれてきた遊びと考えられています。

「影にはその人そのものの力が宿る」といった昔話や言い伝えと結びつけて語られることもありますが、地域差もあり、断定できないこともあります。
子どもに教えるときは、むずかしい由来を細かく話すよりも、「影を使って楽しむ昔からの遊びなんだよ」と伝えるくらいで十分でしょう。

影踏みの基本ルール

かげふみはシンプルな遊びですが、先にルールをそろえておくと、けんかになりにくくなります。
とくに集団で遊ぶときは、「何をしたら鬼が交代するのか」を最初にはっきりさせるのが大事です。

基本は、鬼が相手の影を踏めたら成功です。
踏まれた人が次の鬼になります。

ただし、遊ぶ場所や人数によっては細かい決め方を足したほうが安全です。
たとえば、「押さない」「ぶつからない」「道路には出ない」「遊ぶ範囲から出たらいったん止まる」といった約束は、最初に確認しておくと安心です。

鬼の決め方

鬼の決め方はいろいろありますが、子ども同士でわかりやすい方法が向いています。

・じゃんけんで負けた人が鬼
・「だるまさんがころんだ」や指さしで決める
・年上の子が最初の鬼になって流れを作る
・順番に交代して、毎回ちがう子が最初の鬼になる

いちばん簡単なのは、やはりじゃんけんです。
二人でも集団でもすぐ決められるので、遊びの始まりがスムーズです。

小さい子がいる場合は、毎回その子ばかり鬼にならないように、保護者が少し調整してあげるとよいでしょう。
みんなが楽しく遊べることが、昔遊びでは何より大切です。

影を踏む遊びの流れ

遊びの流れはとても簡単です。
まず、鬼を一人決めます。
そして、鬼以外の子は鬼から少し離れて立ちます。

「はじめ」の合図で、鬼は相手の影を追いかけます。
逃げる側は、自分の影を踏まれないように動きます。

鬼がだれかの影をしっかり踏めたら、その踏まれた人が次の鬼になります。
これをくり返して遊びます。

ここで大切なのは、「体ではなく影を踏む」という点です。
体にさわっただけでは交代しないと決めておくと、遊びがわかりやすくなります。

また、どこまでを「踏めた」とするかも決めておくと安心です。
足先だけでもよいのか、はっきり片足で踏んだら成功にするのか、最初にそろえておくとトラブルが減ります。

鬼の交代ルール

もっとも基本的な交代ルールは、鬼が相手の影を踏んだら交代する形です。
これは二人でも集団でも使いやすい方法です。

ほかにも、遊びやすいように次のような決め方があります。

・影を一回踏まれたら交代
・二回踏まれたら交代
・鬼が三十秒以内に踏めなかったら鬼を交代
・範囲の外に出た人が鬼になる

元気な子が多くて動きが速いときは、時間制にするとだれか一人ばかりが鬼になりにくくなります。
反対に、小さい子が多いときは、ルールを増やしすぎないほうが楽しみやすいです。

影踏みの遊び方(手順)

大人と子どもが影を見ながら遊び始める場面

ここでは、親子でも集団でも始めやすい手順を、順番にわかりやすく見ていきましょう。
最初に流れがわかると、子どもに教えるときもずいぶん楽になります。

遊びを始める手順

まずは、安全に遊べる場所を決めます。
車が来ない広場や公園のひらけた場所が向いています。

次に、遊ぶ範囲を決めます。
「このベンチまで。」「この白い線の内側だけ。」のように、目で見てわかる形にすると子どもにも伝わりやすいです。

そのあとで、鬼を決めます。
そして、影を踏まれたら交代すること、押したり引っぱったりしないことを確認します。

準備ができたら、「よーい、はじめ」と声をかけて遊びます。
大人が近くで見守れるなら、最初の一回だけ一緒に見本を見せると、子どもが理解しやすくなります。

たとえば、
「ここにできているのが影だよ。」
「この影を足で踏めたら鬼交代だよ。」
と実際に見せるだけで、ぐっとわかりやすくなります。

影を踏むコツ

かげふみは、ただ速く走るだけではうまくいきません。
相手の影がどちらに伸びているかを見ることが大切です。

夕方は影が長いので、相手との体の距離が少しあっても、影だけ先に踏めることがあります。
そのため、相手の足元ばかり見るのではなく、地面に伸びる影全体を見るとねらいやすくなります。

また、相手が向きを変えると、影の向きも少し変わります。
急いで追いかけるより、「次にどこへ動くかな」と考えながら近づくと成功しやすいです。

逃げる側のコツもあります。
自分の影が長く伸びている方向を意識して、鬼から影を遠ざけるように動くと、踏まれにくくなります。

ただし、後ろばかり見て走るのは危険です。
必ず前も見て、ぶつからないことを一番大事にしましょう。

盛り上がるルールアレンジ

基本の遊びに慣れてきたら、少しだけアレンジを加えるのも楽しいです。
ただし、ルールを増やしすぎると小さい子にはむずかしくなるので、ひとつかふたつで十分です。

たとえば、こんなアレンジがあります。

・一回踏まれたら休けいゾーンに入り、十秒休んで戻る
・二人鬼にして、協力して影を追う
・丸の中だけで動くなど、せまい範囲で遊ぶ
・最後まで鬼にならなかった人を勝ちにする

集団遊びでは、みんなが参加しやすい工夫が大切です。
足の速い子だけが有利になりすぎないように、鬼を時間で交代する方法もおすすめです。

また、年齢差があるときは、年上の子は歩く、年下の子は走ってよい、というように調整すると、いっしょに遊びやすくなります。

影踏みをする場所と時間

広く見通しのよい場所で影遊びを楽しむ様子

かげふみは、いつでもどこでも同じように遊べるわけではありません。
影が見えやすいことと、安全に動けることが大切です。

とくに保護者の方には、楽しさだけでなく、場所と時間の選び方もぜひ知っておいてほしいと思います。
ここをおさえるだけで、安心感がぐっと高まります。

夕方が楽しい理由(影が長い)

かげふみがいちばん遊びやすいのは、夕方の時間です。
太陽が低くなるので、影が長く伸びやすくなるからです。

昼ごろは太陽が高く、影が短くなりやすいです。
そのため、影を見つけてもすぐ足元に入ってしまい、遊びのおもしろさが少しわかりにくいことがあります。

夕方なら、影がくっきり長く出ることが多く、追いかける楽しさが増します。
子どもも「こんなに長い影になった」と発見しながら遊べるので、昔遊びと自然あそびのよさが一緒に味わえます。

ただし、暗くなりすぎると足元が見えにくくなります。
夢中になるあまり帰る時間が遅くならないように、明るいうちに終わるのが安心です。

安全に遊べる場所

安全に遊ぶには、まず車や自転車の通りが少ない場所を選びましょう。
公園の広場、校庭の開放時間、広めの空き地のように、見通しのよい場所が向いています。

反対に、道路の近く、段差が多い場所、石や遊具が密集している場所は注意が必要です。
走っているうちに足を取られたり、人や物にぶつかったりするおそれがあります。

安全のためには、次の点を大人が先に見ておくと安心です。

・地面に大きな石や穴がないか
・すべりやすい場所ではないか
・道路へ飛び出しやすくないか
・近くに小さな子や通行する人が多すぎないか
・暗くなる前に終われるか

集団遊びでは、人数が増えるほどぶつかる危険も増えます。
人数が多い日は、遊ぶ範囲を広めに取るか、二つの組に分けるのもよい方法です。

室内でできる影遊び

室内で光と影を楽しむ親子の手元

雨の日や寒い日でも、影のおもしろさは楽しめます。
室内では、外のかげふみそのものはやりにくいですが、影を使った遊びに変えることで安全に楽しめます。

小さい子や、走る遊びが苦手な子にも向いているので、親子時間にもぴったりです。

懐中電灯を使う影遊び

暗めの部屋で懐中電灯を使うと、壁や床に影ができます。
そこに手をかざしたり、体を少し動かしたりして、影の形の変化を楽しめます。

たとえば、手で犬や鳥の形を作る影絵あそびは定番です。
「どんな形に見えるかな」と声をかけるだけでも、子どもはとても喜びます。

床にできた影を足でそっと踏む遊びにすると、外のかげふみに近い雰囲気も出せます。
ただし、室内では走らず、ゆっくり動くことを約束しましょう。

影を使った室内遊び

ほかにも、影を使った遊びはいろいろあります。

・手の影あてクイズ
・ぬいぐるみの影を見て何か当てる遊び
・ライトの向きを変えて影の長さのちがいを見る遊び
・親子でポーズをして、おもしろい影を作る遊び

こうした遊びは、外で走る元気がない日にも楽しめます。
また、「光が近いと影が大きく見えるね。」「向きが変わると形も変わるね。」と、自然のふしぎにふれるきっかけにもなります。

影踏みの終わり方

遊びは始め方も大事ですが、終わり方も同じくらい大切です。
気持ちよく終われると、「また遊びたい」というよい思い出になります。

自然な終わり方

いちばん自然なのは、時間を決めて終わる方法です。
「あと五分でおしまいね。」
「この回が終わったら終わりにしようね。」
と先に伝えておくと、子どもも納得しやすいです。

夕方に遊ぶことが多いので、「暗くなる前に終わる」がひとつの目安になります。
水分補給や帰宅時間も考えながら、少し余裕を持って切り上げるのが安心です。

また、最後にみんなで「楽しかったね」と声をかけるだけでも、終わりの空気がやわらかくなります。
勝ち負けだけで終わらせず、いっしょに遊べたことを大事にしたいですね。

勝敗の決め方

かげふみは、勝敗を決めなくても十分楽しい遊びです。
ただ、子どもによっては「だれが一番だったか知りたい」と思うこともあります。

その場合は、簡単な決め方にするとよいでしょう。

・最後まで鬼にならなかった人が勝ち
・一番たくさん影を踏めた人が勝ち
・時間内に鬼だった回数が少ない人が勝ち

ただし、勝ち負けを強くしすぎると、負けた子が悔しくなりすぎることもあります。
とくに年齢差のある集団では、「今日はみんなよくがんばった」で終えるほうが、次も気持ちよく遊べます。

影踏みが子どもの遊びとして優れている理由

かげふみのよさは、ただ走って遊べることだけではありません。
子どもの育ちにうれしい面が、いくつもあります。

まず、自分の体を動かす楽しさを感じやすいことです。
走る、止まる、向きを変える、といった動きをくり返すので、外遊びの元気な時間になります。

次に、相手を見る力が育ちやすいことです。
どこに影があるか、相手がどう動くかを見ながら遊ぶため、考えて動く練習にもなります。

さらに、集団遊びとしてのよさもあります。
順番を守ること、鬼になっても怒らないこと、ルールをみんなで共有することなど、遊びの中で自然に学べます。

そして、道具がいらないのも大きな魅力です。
思い立ったらすぐ始められるので、家庭でも取り入れやすいですし、祖父母世代が「私も子どものころに遊んだよ」と話しやすい遊びでもあります。

昔遊びは、うまい下手よりも、いっしょに笑えることが大切です。
かげふみは、そのよさがよく出る遊びだと私は思います。

ただし、元気に動く遊びだからこそ、安全面への配慮は欠かせません。
大人が最初に約束を伝え、危ない場所を避け、人数や年齢に合わせて遊び方を調整することが、楽しい思い出につながります。

まとめ

かげふみは、影を使って遊ぶ、シンプルで奥の深い昔遊びです。
鬼の決め方もルールも簡単なので、はじめてでもすぐ始められます。

夕方の長い影は、子どもにとって発見の連続です。
「影っておもしろいね。」
「もう一回やろう。」
そんな声が自然に出てくるのが、かげふみのよいところです。

親子でも、きょうだいでも、友だち同士でも遊べますが、いちばん大切なのは安全に楽しむことです。
場所をえらび、遊ぶ範囲を決め、押さない約束をするだけでも、安心して遊びやすくなります。

昔遊びは、特別な道具がなくても、心に残る時間を作ってくれます。
かげふみもそのひとつです。
ぜひ天気のよい夕方に、子どもといっしょに楽しんでみてくださいね。

まとめキャッチコピー
長い影を見つけたら、それだけで遊びの始まりです。
かげふみは、昔の知恵と今の笑顔をつないでくれる、やさしい外遊びです。

まとめ用メタディスクリプション
かげふみの遊び方を、ルール、鬼の決め方、手順、終わり方、安全面までやさしく紹介しました。
夕方の外遊びや集団遊びに取り入れやすく、親子や祖父母と子どもで楽しめる昔遊びとしておすすめです。

FAQ

Q. かげふみは二人でも遊べますか。

はい。
二人でも十分遊べます。
鬼と逃げる人を決めて、影を踏まれたら交代にすれば大丈夫です。

Q. かげふみに材料は必要ですか。

基本的には必要ありません。
太陽の光と、安全に動ける場所があれば遊べます。

Q. 影踏みの作り方とは何ですか。

影踏みは工作のように作る遊びではありません。
人の体にできる影を使って遊ぶ昔遊びです。

Q. 昼間でも遊べますか。

遊べます。
ただし、昼ごろは影が短くなりやすいので、夕方のほうが楽しみやすいことが多いです。

Q. 小さい子でも遊べますか。
遊べます。
ただし、走る速さや遊ぶ範囲を小さめにして、大人が近くで見守ると安心です。

Q. 由来ははっきりしていますか。

わからない部分もあります。
昔から広く親しまれてきた遊びですが、始まりを一つに決めて断定するのはむずかしいです。

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